最重要事項!相続人調査
相続手続きにおいて最初の一歩であり、最重要な一歩であるのが相続人調査です。
ここで間違えるとこの後の手続きが無意味になってしまうこともあるので慎重に進めていきましょう。
相続人を調べるって言っても家族はみんな知っているし、わざわざ戸籍まであげる必要はないのでは??と感じる方もおられるかもしれません。
しかし、意外と自分の知らない家族がいたりするのです。
なかでも多いのは前婚の子、愛人などの子(認知されている)です。
そしてトラブルになることが多いのも上記のケースです。
知らさなければいいじゃんというわけにはいきません。
なぜなら全相続人が承諾していない遺産分割協議は無効だからです。
面倒でも一番最初の調査はしっかりとしてきちんと連絡を取りましょう。
では相続人調査の手続きを見ていきましょう。
戸籍は本籍のある役所でしか取得することができません。
今住んでいる地域の役所で取得できるとは限らないのです。
本籍が分からない場合には一度本籍記載の住民票を取得する必要があります。
また本籍地に戸籍を請求する場合には「さかのぼれるだけ全部ください」とお願いしましょう。
戸籍は結婚などの理由により新しく作られたり、制度が変わり作り直されたりします。
その関係で一通の戸籍ですべてが完了する人は少ないのです。
何度も役所へ足を運んだり郵送手続きを何度もしていては時間のロスが生まれてしまいます。
あらかじめ申請書に「全部ください」と書いておきましょう。
戸籍は今はコンピューター化されていますが、昔はもちろん手書きでした。
中には少し読みづらいものもあります。
相続人を調査するうえでは被相続人だけでなく、その両親にまでさかのぼる必要があったりします。
そうずると必然的に古い戸籍を読むことになりますのでしっかりと読んで相続人を見落とさないように注意する必要があります。
関連ページ
- 一番気になる?!相続財産とは
- 相続人にとって一番気になる問題。それは相続財産ではないでしょうか。しかしちょっと待ってください。相続財産には不動産や預貯金だけでなく借金も含まれますよ…。
- 具体的な調査方法
- 相続財産がどんなものかわかっても実際にどうやって調査すればいいのかわからない…。大丈夫です!財産調査は当事務所へお任せください。
- 相続する?しない?@単純承認
- 相続人・財産の調査が終わったらいよいよ相続するかどうかの選択をします。まずは相続するケースを見てみましょう。
- 相続する?しない?A相続放棄
- 相続が始まり、財産を調べてみるとどうやら借金の方が多いみたい。それでも相続しないといけないの…?いいえ!相続放棄があります!
- 相続する?しない?B限定承認
- 借金と財産どっちが多いかわからない…。当てずっぽうで承認・放棄する前に限定承認という手続きがあります。
- 相続人にあたる人ってどんな人?
- 配偶者や子どもが相続人になるのは何となくわかるけど、どれぐらいの割合で相続できるものかは複雑な気がしますよね。一つずつ見ていきましょう。
- 子どもがいない場合の相続
- 被相続人に子供がいない場合、相続人はどうなるのでしょうか。相続のルールの2番目を見ていきましょう。
- 兄弟姉妹が相続する場合
- 子どもも両親もいない場合には兄弟姉妹が相続人になります。日頃の関係性によっては遺産分割協議が長引くことも予想されます。
- 遺言書によって財産を全く取得できなかったとき〜遺留分〜
- 妻に全財産を遺したいと思っても他の相続人にも配慮をしなければなりません。他の相続人にも最低限要求できる遺留分という権利があるからです。
- 遺留分が問題になるケース
- 後継者に事業承継をしたい!でも他の相続人の遺留分にも配慮する必要がある。そんな時は除外合意をして賢く事業承継をしていきましょう。
- おひとりさまの相続 死後事務委任
- 自分の死後、家族がいれば手続きなどをしてくれますが、おひとり様の場合ではどうでしょうか。役所が勝手に処理をしてくれることはありません。
- 遺言よりも自由に財産を遺したいときは「信託」
- 最近遺言書よりも自由に財産を遺すことができる「信託」というものがあると聞いたんだけど…。でも難しくてよくわからないという人のためのページです。